億を稼ぐ人の考え方 試し読み

「ドン! ドン!

ドン! ドン!」

扉を叩く音で目を覚ます。

寝ぼけ眼にドアを開けると、2人組の強面の男が立っていた。

首根っこを掴まれて、

「親どこに行ったんじゃ!」

と叫ぶ強面の男たち。

おどろき、恐怖を感じた私は、

「知りません!」

と答えるのが精一杯だった。

「嘘つけこら!

しばきまわすぞ!」

心臓が飛び出そうだ…..。

昨日の姉からの電話を思い出す。

電話口では、姉が泣いていた。

そして姉は、こう言った。

「お父さんとお母さん、

夜逃げした⋯⋯」

Prologue

いきなりこんな話で、おどろかせてごめんなさい。

この話は実際に私が体験したことなので、もう少しだけご紹介させてください。

姉からの電話を受けて、頭のなかが真っ白になり、一瞬パニックになりました。

「親戚のおじちゃんおばちゃんを追いかけて、東京方面に逃げたみたい。あんたのとこにも怖い人が来るかもしれんから、気をつけてね」

人生において、そんなことが起こるなんて思ってもみませんでした。

よくよく聞くと、親が親戚の借金を肩代わりしており、その親戚が夜逃げしたので、親もその親戚を追いかけて夜逃げをしたという。

「ほんまに怖い人来たんや⋯⋯」

正確な親の居場所は知らなかったので、

「知りません! 警察に行きましょう!」

の一点張りで答えていたら、隣の家の人が出てきました。

「本当に知らないんだ」と悟ったのか、その2人はあきらめて帰っていきました。

放心状態でした。なんとか準備をして会社に行きましたが、その日は仕事がまっったく手につきませんでした。

仕事を早々に終え、家に帰り、私は泣き崩れました――。

申し遅れました、中野祐治と申します。

人生には、お金が必要です。

私にとっては両親の夜逃げでしたが、会社の倒産やリストラなどに遭い、お金と真剣に向き合わざるを得ない方もいるでしょう。

一方で、そういった出来事が一度も起こらずに、お金と真剣に向き合うというチャンスを得ない人もいます。

しかし、いまの時代は誰もが、日本の現状とお金の状態、将来の人生について真剣に向き合う必要があります。

あなたはいま、お金、経済状態、将来の人生、そして日本の未来についてどれくらい真剣に向き合っていますか?

かくいう私も、両親の夜逃げということがなければ、お金や人生に真剣に向き合う機会はなかったかもしれません。

その経験から逃げずに、真剣にお金と人生に向き合った結果、会社員から独立し、ビジネスオーナー、投資家、不動産オーナー、講演家として活動し、いまでは年収も億を超え、お金のために働く世界からは卒業しました。

なぜ、それができたのか?

小手先のスキルだけではなく、マインドそのものが変わったからです。

「億を稼ぐ人の考え方」を身につけることができたからです。

そして「億を稼ぐ人の考え方」を身につけることは、あなたにもできます。

本書の目的は、あなたのお金、経済状態、将来の人生、そして日本の未来について真剣に向き合い、解決していくための道を示すことです。

「いまよりも収入を上げたい」

「自分の将来に漠然とした不安がある」

「何かを変えたい」

「少しでも成長したい」

「人生をもっとよくしたい」

「時間的にも経済的にも自由になりたい」

そういった人に読んでいただき、人生とお金に向き合い、「億を稼ぐ人の考え方」を身につけてもらうための本なのです。

日本では、なぜかいまだに「お金の話はいやらしい」と考えている人が多いようです。

お金は私たちの毎日の生活と切っても切れないものにもかかわらず、お金に関して深く考えたり、話題にしたりすることを、どこかタブーとする風潮があります。

「お金のことばかり言うのはよくない」「お金持ちは悪い人」といったイメージが家庭や学校教育、そしてメディアによって根付いているためです。

お金の話をすると嫌われるという思い込みがある。だから、お金に真正面ら向き合うことから逃げているのかもしれません。

学校教育でも、お金に関することをきちんと教えられることはありません。

そのため、巷にあふれるたくさんの情報のなかから、何を判断材料にしてお金のことを考えればいいのかが、私たちは大人になってもよくわからないのです。

「お金の話」とは、表面的な「儲け」の話ではなく、そのお金を稼ぐことができた要因や根拠について、興味を持って考えることです。

たとえば企業の儲け話は、会社員の立場としても、消費者の立場としても、日常的にしているはずです。

「あの企業の業績がいいのは、マーケティング戦略がハマったから」

「あの会社はこんなビジネスモデルで儲けているらしい。うちの会社だったら、こうすれば儲かるんじゃないか」

「この商品が売れてるのは、このモデルを起用してるからかな」

「このお店、これだけ行列ができているから、相当儲かってるんだろうね」

みんなで一生懸命、議論やうわさ話をします。これも「お金の話」です。

このように、企業も個人もお金を稼ぐことに興味があるはず。

それなのに、個人がお金を儲けた、稼いだという話になると、とたんに「いやらしい」と感じる人が多いおかしいですよね。

個人のお金の話でも、「なぜあの人は資産を何億円もつくれたのか」「なぜビジネスで儲けられるのか」という議論をして、その成功の要因や価値観、判断の基準を考えてみると、お金に関する知識が増えて、興味も出てくる。

だから、もっとお金の話をして、お金と向き合う必要があると思うのです。

お金の話をしないから、お金の知識も深まらず、お金が寄ってこない。

たとえば、友人があなたを避けているとします。あなたは嫌な気持ちになりますよね?

あなたもその友人を避けるようになるのではないでしょうか?

お金もこれと同じです。

あなたがお金を避けたら、お金もあなたを避けるようになります。

逆に、あなたに好意を寄せてくれる友人がいたら、あなたも嫌な気にはなりませんよね?

同じように、お金も好意を持たれたら嬉しいのです。

お金に真剣に向き合いたいのに、向き合えない。

そんな矛盾を、あなたも抱えているのではないでしょうか。

そうした感情は、自分の現状に向き合えない、自分の人生に向き合えない、そして日本の現状に向き合えないということにつながっているのではないでしょうか。

自分の問題も、家庭の問題も、国の問題も、根っこは「お金」である場合が多いです。

私たちが自由で自立した状態でいるためには、どうしてもお金が必要です。

そのために大切にすべき思考と習慣を、この本でプレゼントします。

本書が、あなたの人生とお金への向き合い方を激変させると信じています。そして時間的にも経済的にも自由な人になるための第一歩になると、確信しています。

さあ、いまから人生とお金と向き合い、「億を稼ぐ人の考え方」を身につけましょう。

Chapter 0 現実を見ろ

あなたは、いまの自分の「お金」に満足していますか?

質問です。

あなたは、自分が得ている給料に満足していますか?

その給料は、あなたの仕事内容や仕事量に対して「妥当」な額ですか?

自分の給与明細をこまかく見てください。

「けっこう税金取られてるなあ」

「これだけ働いて、この金額か?」

「もっと給料をもらってもいいはず!」

いろいろな思いがあると思います。

あなたの「本当の給料」は、いったいいくらなのでしょうか?

そもそも給料とは、どうやって決まっているのでしょうか?

簡単に言うと給料は、

「あなたが明日も同じように働けるために必要なお金」

です。

難しく言うと、

「あなたの労働力の再生産コスト」

です。

あなたが明日も同じように働くためには、

・食事をとる必要があります=平均的な食費

・休むために寝る必要があります=平均的な家賃

・服を着替える必要があります=平均的な衣服代

・適度にリフレッシュする必要があります=平均的なリフレッシュ費用

つまり、これらの合計が「あなたの労働力の再生産コスト」です。

会社はこの金額をもとに、給料の基準を決めています。

あなたが仕事でどれだけがんばったか、どれだけ成果を上げたかは考慮されていません。

「能力給や成果給をうたっている会社はたくさんあるぞ」という反論もあるでしょう。

たしかに実際には能力や成果も給料に反映される場合もあります。しかし それはあくまでも「多少のプラスα」でしかありません。

日本企業の場合、ほとんどが「あなたの労働力の再生産コスト」の合計が給料です。

ですから、みんなと同じように普通に食事をして、普通の家賃の家に住んで、普通の服を着て、普通にリフレッシュしていたら、まったく残らない――というわけです。

だから給料日前になると、みんなお金がないのです。

つまり、稼ぐ手段として給料だけに頼っていては、豊かになれるわけがないのです。

会社は従業員をお金持ちにしようとは思っていません。会社の持ち主をお金持ちにするために存在します。

こう考えると、「会社員を続けて、出世してお金持ちになる」のを期待すること自体がズレた考えと言わざるを得ません。

高度経済成長期の日本であれば、会社で一生懸命働くことが、豊かで幸せな人生につながったのかもしれません。しかし、いまの日本は違います。あなたもそろそろ気づいているはずです。会社で働くことが、豊かで幸せな人生につながらなくなっているのです。

私自身も、こういった現実を知る前は「一生懸命勉強して、いい大学に入って、いい会社に入れば豊かで幸せな人生を送れる」と思っていました。

しかし、社会人として2年ほど経験を積み、先輩や上司の姿を見て、「なんか、ちがうんじゃないか…..?」と思い始めました。

そんなときに、ある本に出会い、衝撃を受けました。世界的ベストセラーの『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著/筑摩書房)です。

『金持ち父さん貧乏父さん』のなかでは、「給料をもらって、使って….という労働はラットレースから抜け出せない」と書いてありました。

「俺って完璧に貧乏父さんや!」「俺、スーパーラットレーサーや!」と思いました。

たしかに出世すれば、給料は上がるかもしれません。

しかし、給料が上がると必ず支出も増えます。給料が上がると、生活レベも上げたくなるのが人間の欲求です。一度上げた生活レベルはなかなか下げられません。

支出は収入に比例して増えていくのです。

あなたの先輩や上司も、毎月給料日前にはお金がないと言っていませんか?

結果として、何年働いても手元にはお金がほとんど残らないのが現実なの。す。

サンプルの47%

年収1200万円でも金融資産ゼロという人たち

とくに大きな問題なのが、「金融資産がない世帯」の増加です。

金融広報中央委員会の2016年のデータによると、2人以上世帯で3割強、シングル世帯に至っては5割近くが貯蓄がありません。さらに、この割合はじわじわ増え続けています。

貯蓄がない人のなかでとくに多いのは「収入がない」世帯で、次が「年収300万円未満」の低所得世帯です。たしかに収入がない、または少ないから貯蓄ができないのは理解できます。

その一方で、「年収1000万円〜1200万円未満」の層でも20.3%、 「年収1200万円以上」でも8・7%が貯蓄ゼロ(2人以上の世帯の例)というのです。

高所得でも、家計のコントロールができないと、貯められない場合もあるということです。

手元に残ったお金だけで、あなたとあなたの家族の未来を明るくできますか?

幸せいっぱいで、不安のない老後を過ごすことができますか?

実際の収入はいくらで、どれくらい差し引かれているか知ってますか?

もらっている給料のうち、あなたが自由に使える額はどれくらいですか?

あなたの、そして家族の未来を真剣に考えるためにも、まずはしっかりとあなたの現実と向き合いましょう。

私たちが乗る船は、絶対に沈まないのか

厳しい話をしましょう。

2019年5月10日、財務省は国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が3月末時点で1103兆3543億円になったと発表しています。

2018年12月末と比べて、2兆8278億円増え、過去最高を更新。

2019年4月1日時点の総務省の人口推計(1億2623万人 概算値)で単純計算すると、国民1人あたり約874万円の借金を抱えていることになります。

それに対して、国の税収が年間約63・5兆円。

単純計算で言えば、国が借金を返すには、税収すべてを借金の返済に充てたとしても20年近くかかるということです。

もちろん、税収をすべて返済に充てれば、公共サービスなどがすべて止まってしまうのだから現実的ではありません。

しかも、この1103兆円の借金は、利子だけでも毎年8兆円です。さらに毎年32〜33兆円もの新規国債を発行し、新たな借金を増やし続けている。日本政府の借金が大変なことになっているのです。

これが、国が必死になってあなたのお金を搾り取ろうとする答えです。

財務省の資料によると、我が国の一般会計予算(平成30年度)を手取り月収30万円の家計に例えると、毎月、給料収入を上回る38万円の生活費を支出し、過去の借金の利息支い分を含めて毎月17万円の新しい借金をしている状況になるそうです。

家計の抜本的な見直しをしなければ、子どもに莫大な借金を残し、いつかは破産してしまうほど危険な状況だ、と。

これは国が発表している公のデータです。政府は隠しているわけではないのです。

では、この事実に向き合っている人が、はたしてどれほどいるのでしょうか?

国に借金があることはなんとなくわかっていても、まさかここまでの大きな借金になっているとは思ってもいなかった、という人もいるかもしれません。

なぜ、こんなにも危機意識がないのでしょうか。

「自分だけは大丈夫」などと思っていませんか?

おそらく、「日本が破綻するはずがない」という過信でしょう。

ギリシャやキプロスで起こった預金取り付け騒ぎは記憶に新しいとは思いますが、じつは日本もかつて預金封鎖をしたことがあるのをご存じでしょうか?

それは1946年であり、たった70年前の話です。

自分の預金が自由におろせなくなることは、ある意味、財政破綻と言っていいでしょう。

しかも、当時よりも現在のほうがひどい借金を抱えているのです。

「とはいっても、それは終戦直後でしょ?  経済大国になった現代の日本で、まさか」

と思いますか?

一度あることは二度ある可能性があります。

なにごともそうですが、前例があると、実施するハードルは低くなります。

これだけひどい状況であれば、国が必死になって借金返済に動くのはあたりまえです。

インフレ誘導もじつは借金返済を目論んでのことです。お金をガンガン刷って円安にし、お金の価値を下げる。お金の価値が下がるということは、「借金の額も下がる」ということです。

国にはもう手段を選んでいる余裕がないのです。確実にお金を取れるところから取ろうとするのもうなずけます。

つまり、現役で働く会社員などから、確実に取っていくのです。

将来の保証も不確実で、搾り取られるだけ搾り取られる。

国の借金の返済の目途も立たない。

沈みゆく船からは脱出するしかありません。自分の身は自分で守るしかないのです。

「下流老人」「老後破産」という結末

人口減少、少子高齢化が進む日本では、たびたび年金のことがニュースで騒がれています。

年金について年齢別での厚生労働省のデータをもとに、学習院大学教授の鈴木亘氏が試算した数字があります。

厚生年金の「もらえる額ー支払う額」を計算し”何歳代までが年金で得をして、何歳代からは損をするのか”るのか”が一覧にされたものです(2018年時点)。

70歳:3090万円の得

65歳:1770万円の得

60歳:750万円の得

55歳:170万円の得

50歳:340万円の損

45歳:800万円の損

40歳:1220万円の損

35歳:1590万円の損

30歳:1890万円の損

25歳:2120万円の損

20歳:2280万円の損

15歳:2340万円の損

10歳:2360万円の損

見てわかる通り、得をするのは55歳までで、それ以降の人は損をします。とくに40歳以下になれば1000万円以上という、かなり多額の損になります。

年金崩壊は、若い人にとっては厳しい現実です。

年金制度ができた1961年当時は、若い世代11人で年金受給者1人を支えるという計算でした。それがいまや、2〜3人で年金受給者を支えなければならない。

そして、2030年になれば、1人を1人で支える時代になります。

しかも寿命が伸び、1961年当時は平均して5年間程度支えればよかったものが、いまや10年間となり、2030年は20年間支え続ける必要があるそうです。

いまのままでの運用では、公的年金で高齢者を支えるのは無理があるとして、政府は年金の運用先として、株式投資の比率を上げています。

2015年3月末、公的年金の積立金の運用先における日本株の比率は、2013年の14.6%から23%まで上げています。外国株の比率も12%から22%へと上げています。

当然ながら、価格変動の大きい株式に投資することで、運用リスクも高まります。

世界中を見渡しても、公的基礎年金の50%近くを、リスクの高い株取引で運用している国はありません(2015年10月時点)。

あまりにも危険だと思いませんか?

現実を知ったうえで、どう生きていくか

日本人の寿命はどんどん長くなっていきます。

いまや80歳以上の人は1000万人を超えました。

2053年には、日本の人口は1億人を割ると見られています。

人口減少にともない、高齢者人口も2042年以降は減少に転じる見込みですが、総人口に占める割合はその後もゆるやかに増加すると考えられています。

一人暮らしの高齢者の数も激増しています。施設不足、人手不足で施設に入れない「介護難民」の高齢者の問題が、テレビや雑誌でも頻繁に取り上げられるようになりました。

あなたは65歳から85歳までの20年間で、どれくらいのお金があれば安心な老後を暮らしていけると思いますか? 夫婦2人で1年間にいくら必要ですか? 食費、住居、光熱費、医療費、娯楽やその他費用など、老後にかかるお金は想像以上に多いです。

その1年分を20倍すれば、老後に必要な資金がわかります。

古きよき時代は、退職金で住宅ローンを完済できたり、公的年金がこの金額の大部分を満たしてくれたかもしれません。

いまはどうでしょうか?退職金はあてにできますか?年金はあてにできますか?

そして、年をとってから働けますか?

「下流老人」「老後破産」などという言葉も、最近よく聞くようになりました。

これはまぎれもない事実です。あなたの未来に危機が差し迫っているのです。

こういったデータを知ったうえで私たちにできることは、政府や国に文句をつけるという見苦しく無様なことではありません。自分の老後資金を、いまのうちから計画してつくっておくことです。

国や政府を批判したからといって、自分の老後が安泰になるわけではありません。人生の責任は、他の誰でもない自分自身が背負っているのです。

私たちができることは、世の中の真実を知り、そして適切な対策をたて、自らの手で幸せを掴み取ることなのです。

がまんと妥協の人生は、いますぐやめなさい

さて、Chapter 0では少し厳しい話をしました。

さまざまな日本のお金の現実を直視し、向き合ってきました。

・あなたの給料は労働の再生産コストであり、膨大な税金を取られたあとの残りカス

・日本経済は危機的状況であり、国は手段を選ばずにあなたから税金を取ろうとしている

・人口減少、少子高齢化が進む日本では、「下流老人」「老後破産」もあり得る

これらの現状、リアルを知って、あなたは今後どうしますか?

仕方ないと思って、がまんと妥協の人生で終わりますか?

サラリーマンとして”だけ”働いて、賃金を得るのでは、これから待ち受ける困難な時代は生き抜いていけない可能性が高いと思いませんか?

現実と向き合ったうえで、自分の未来を自分の手で変えるための努力をしていく必要があります。そのためには、あなたのお金や人生に対する常識を、新しい常識、豊かで幸せなる常識に変える必要があります。

それはちょっとした冒険が必要なことかもしれません。しかし、そのチャレンジがあなたを大きく変えます。

何が起こるかわからない人生を、惰性で生きていいのか?

私自身も24歳のときに『金持ち父さん貧乏父さん』を読み、衝撃を受け、その後に人生のメンターとの運命の出会いで変化しました。

メンターの起業塾に入り、そこで学んだことを実践していきました。

3年間は会社員をしながら、週末を使って起業にチャレンジしていきました。

当時は大企業にいましたから、そのままがんばっていれば、もしかしたら係長なり課長なり、何かしらの役職に就いていたかもしれません。

しかし、お昼休みに当時お世話になっていた係長、課長の会話を聞いていると、残業ばかりで時間がない、給料もさほど上がらないなど、がまんと妥協の会話ばかりでした。

そして、その会社は数年前に倒産しかけて、海外企業に買収されてしまいました。

たくさんのリストラをし、当時の私の同期も何人かリストラされ、家を買ったのにローンが払えないなど、路頭に迷っている状況もうわさで聞きます。世界的な一部上場企業が、です。

人生、何が起こるかわかりません。私は、がまんと妥協の人生ではなく、 チャレンジする人生を選んで本当によかったと思います。

さあ、あなたはどうしますか?

次の章では、人生を変えるために、あなたの常識に向き合っていきましょう。